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2011年12月21日 (水)
本日発売! 新刊「あした世界が、」

木下美咲ちゃん、かわいい!
というか、なんかもう、いきなり切ない!
はい。
そのようなわけで
木下さんに表紙モデルをして頂いている拙著の新刊
「あした世界が、」
が本日から店頭にならんでおります。
新刊が書店にならぶ日はなんど経験しても緊張します。
僕もはじめてブツを手にしました。
装丁をして頂いた鈴木成一さんの演出が
ほんとうに、
マジで、
心にくい!
(この書籍のカバーにはちょっとした仕掛けが施されていました)
一見しただけではわかりにくいかもしれない。
すくなくとも電子データではわかりません。
僕も気づいたときには
「おおっ!」
と思わず声を出してしまいました。
書籍装丁の奥深さを
鈴木さんに教えて頂けたような気がします。
やっぱり、本っていいな。
こればっかりは書籍を手にして頂いた方でないとわかりませんので、
ぜひ書店で見かけたら装丁に触れて
カバーの表紙も、裏も、その背面も……などしてみつつ
一目散にカウンターへ直行して下さい。
物語を読んでいただいたかたには
その装丁の意味するところも共感してもらえると思います。
鈴木成一さん、木下美咲さん、
そして素晴らしい写真を撮って頂いたマエストロ、平間至さんをはじめ
「あした世界が、」の発案当初から携わって頂いた畑中さん、
市毛さん、青木さん、呉さん、石川さん、
堀さん、ウォンさん、備前島さん、
そして担当編集でありセクシー番長でもある大野さん、
その他多くのみなさまに心より感謝を申し上げます。
本日発売の「あした世界が、」なにとぞよろしくお願いいたします。
ああ、もう十二月末。
来週末の締め切りに向けてラストスパートです。
(来週末って大晦日じゃん)
「あした世界が、」柴崎竜人
【amazon】【楽天】
2011年12月 8日 (木)
12月21日、新刊発売!

12月21日(水)に書き下ろし小説
「あした世界が、」
が小学館より発売されます。
書店で見かけたさいにはぜひ手にとって頂ければと思います!
☆
この物語の主人公は
音楽会社に勤める28歳の吉山朗美。
ある日突然、西暦2000年にタイムスリップした彼女が
高校時代に失敗してしまった「選択」を選び直し、
友人の未来を、
或いは個人的な恋愛を書き換えていく(ことができるか?)
というお話です。
芸能高校、ロックバンド、生前の父との確執、そして初恋。
舞台装置はにぎやかですが、
登場人物たち(それも10年前の)はみな真剣です。
西暦2000年。みなさん覚えてますか?
その頃はPS2が出たばかりで、
二千円札が発行され、
高橋尚子がマラソンで金メダルを取り、
映画「ザ・ビーチ」や「マルコヴィッチの穴」がヒットして、
嵐もデビューしたばかり。
主人公の働く音楽業界も
いまとは景色がまったく異なりました。
まだ世界にはiPodもなく、
ポータブルMDで音楽を聴いていた時代です。
そのとき、
どれほどの人がいまの時代を想像できていたのだろう?
想像できたとしたら、そのとき自分はなにをしただろう?
この物語の主人公は、まさにその
「未来を知っている青春」
を体験していきます。
この小説を書いていたのはちょうど去年のいまごろでしたが
今回の刊行にあたり
あらためて時代の流れというものを感じました。
☆
表紙デザインは鈴木成一さん
表紙撮影は平間至さん
というまさかのドリームタッグ。すごい。自分は幸せ者です。
そして表紙のモデルは木下美咲さん。
撮影現場にもお邪魔したのですが、
とても笑顔が素敵な(そしてあまりに当然ながら、美しい)女性でした。
みなさん小説を読んでくれていて
物語にまつわる冗談などを言いつつ
和やかな空気が満ちていた撮影現場でした。
☆
というわけで、12月19日発売の
新刊「あした世界が、」をよろしくお願いします。
あと10日か。
でも気になったかたは躊躇せずに今すぐ予約!
【amazon】【楽天】
また
今夜は23:50からTBSの
「私の何がイケないの」にも出演しております。
お時間あるかたはそちらもぜひ。
2011年12月 6日 (火)
humanERROR

昨夜、代官山の「晴れたら空に豆まいて」で行われた
frying dutchmanと越路姉妹、甘茶&げんきいいぞう
のライブに行って来た。
とにかく度肝を抜かれっぱなしで、
三時間半に及ぶライブは
ほとんど一瞬にして終わってしまった。
決して完成されたエンターテイメントとは言えないけれど、
そこには観客をいともかんたんにノックアウトしてしまうような、
原始的で、圧倒的な、すさまじい熱量があった。
☆
これから反原発の音楽的アイコンになるかもしれない
frying dutchman(フライング・ダッチマン)
のはじめての東京ライブ。
frying dutchmanは
Lee Tabasco(Vo,G)、 Cota Biggbang(G&B)、taiga too late(D)
の三人による京都出身のロックバンド。
frying dutchmanのヴォーカルの李さんと
ライブ後にゆっくり話す時間があって
そこで「humanERROR」がどのようにして生まれたかを教えてもらえた。
この曲は3月11日、東日本大震災の
わずか10日後に書き上げられたらしい。
(だから歌詞のなかでは浜岡原発はまだ止まっていない)
書き上げた直後はこれをCDにするつもりはなく、
ただライブで歌っていただけだった。
バックのBGMはもっと激しいロックで、
おおよそ歌詞も聴き取りづらい状態だった。
「humanERROR」のライブ音源を
自分のICレコーダーで録音したのは4月。
もちろん音質はお世辞にも上等とはいえないものだったけれど、
とにかく、それがすべてのはじまりだった。
京都で廃棄物回収業に従事している彼は、
毎日トラックを運転して、あのお馴染みの
「ご自宅で使わなくなったテレビ、パソコン、ステレオ……」
っていうアナウンスをスピーカーから流していたのだけれど、
ある日から、
この「humanERROR」をアナウンスの代わりに流しはじめたらしい。
「ひとりデモ、ですわ」
たしかに。想像するだけですごい光景だ。
それ以降、
そのトラックでの放送やライブハウスでの活動の他にも
京都の百貨店前などでギター一本でゲリラライブも展開したという。
でも彼の強烈なメッセージに
路上で足を止める人はほぼ皆無だった。
8月。
BGMを変え、録音・マスタリングを経て
「humanERROR」をCD音源化した。
すでにmyspaceでは視聴数が8000回を越えていて、
「じゃCDにでもしてみよう」となったという。
当時はディストリビューターを持たなかったので
CDはすべてライブでの手売りだった。
だがその頃からこの曲を聴いた人たちから連絡が増えはじめ
今回ステージを共にした越路姉妹からの連絡があり
昨夜のライブに至ったのだという。
「humanERROR」が
youtubeにアップされたのは11月16日。
わずか3週間弱で22万回が視聴されて
しかもこの数字は今後もきっと伸びていく。
もちろん彼らはロックが好きな三人組で、
普段は恋とセックスとダンスの歌をライブハウスで歌ってる。
それが偽りのない、自分たちの気持ちだから。
そしてそれと同じ姿勢で「humanERROR」を歌ってる。
だからこそ、
今後反原発デモがある場所に
この曲が流れている光景が目に浮かぶ。
ビデオクリップができるのは12月15日だとか。
日本語字幕と英語字幕の2バージョンが作られるらしい。
どんなビデオになっているのだろう。楽しみだ。
☆
311以降、僕らは新しい言葉をたくさん覚えた。
たとえば「タービン建屋」とか「サプレッションプール」とかね。
それまでほとんどの人はそんな言葉知らなかった。
冗談みたいだけど、
なんとなく原子炉の断面図とかまで
イメージで描けるようになった。
「あれ? こんな感じじゃなかったっけ?」
みたいな。
きっとそんな国民、日本以外にどこにもいない。
あの日以来、みんなもやもやして、
それでも、
それぞれ自分のできることをしている。
僕も震災直後にボランティアで被災地へ入って
6月には作家仲間と小説朗読ライブを開き、
その売上げをみんなで被災地への図書館作りのために寄付したり。
でも時間の流れは圧倒的だったりして、
まだ問題が「生」の状態のまま
ほとんど、なにも、解決も迎えていないことを
ときおり忘れそうになる。
それは、
ほんと、
切ないくらいに。
でも、僕らはもっと敏感であっていいと思う。
感情だけじゃなくて、知識もちゃんと蓄えて、
メリットやデメリットをしっかり考えながら
あらゆる可能性を検討しながら
建設的な議論をもっとしていいと思う。
だって、やっぱり未来を想像するのなら
わくわくするよう5年後、10年後を想像したいから。
そこに至る過程を想像するのは
たしかに骨の折れる作業だし
だからこそ人に任せてしまいがちになるけれど。
もちろん色んな意見はある。
「humanERROR」だってただのその一面でしかない。
でも間違いないのは
僕らが抱えている問題って、まだ「生」だってこと。
この曲が持っている熱量にあらためてそう気づかされた。
☆
とhumanERRORについてながなが書いてしまったけれど。
frying dutchmanの直前に行われた
越路姉妹のステージのステージもすごかった。
なんだか
「とんでもないものを目撃しまった」
というのが率直な感想だった。
ほとんど笑いっぱなしで、
しかも、おそろしくカッコ良かった。
フロアの観客も一体になって手を挙げ、声を上げ、
笑い声を上げていた。
こういうステージを体験すると
やっぱりライブって最高だなと思ってしまう。
☆
frying dutchman「humanERROR」
☆
越路姉妹「越路姉妹のテーマ~雨のボチボチ通り」(ライブ)
☆
無理してでも行ってきてよかった。
というわけで
編集のN氏、すいません、原稿が……。




